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コラム 2018.06.30

澤将監の館

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澤将監の館

 

澤将監(さわしょうげん)の館は、新潟市西蒲区の打越甲にあります。

昭和36年の第二室戸台風の際に被害を受けてしまった為、現在は復元された状態でその地に佇んでいます。台風の被害で敷地内に立ち並ぶ松並木の大半や、最後まで残ったかやぶきの表門が共に倒れてしまいました。

 

「枡型大門」といわれる入り口は、本来2箇所が直角になった枡型になっており、武将の血筋を引く大庄屋の構えとして、表門の武者窓とともに文化財として大切にされています。こちらは県下でも珍しい貴重な遺構です。

 

その大門は「だんなさまのだいもん」と称し、村人に親しまれた広場だったそうです。

旧打越小学校のグラウンドとして使われたり、大戦中は竹槍訓練の場として使われたりと様々な使われ方をしていました。

また、戦後は盆踊りや野外映写会などの村のイベントでも使われていたそうです。

時代とともに様々な人々の姿がそこにあったかと思うと、感慨深いですね。

 

 

 

 

■澤将監(さわしょうげん)

 

澤将監は澤家の先祖にあたり、本来は甲斐の国(現在の山梨県)で武田信玄の家臣として仕えていました。

武田信玄の滅亡後に上杉氏を頼って越後へと入り、慶長17年に現地に来往しました。

 

そしてその後、低湿地による水害をたびたび受けていたこの地の開墾に力を尽くしました。

元和2年には村庄屋となり、慶安2年に村々の庄屋連中を取り締まる大庄屋に任命されました。

現在復元された建物の大元は、この頃に建てられたものだと言われています。

 

 

 

■復元について

 

澤将監の館を復元する際には、現存する正確な家相図を基に、宮大工の手で“釘を一本も使わずに”造られました。木造建築としては最高の技術を施しており、全国からよりすぐったケヤキ材をふんだんに使っています。

その技術が詰まった建物は見ごたえがあり、敷地内にはかつて農民への御触書きなどを掲示していた高札場跡も残っています。

 

 

民俗資料等を保存していて見ることもできるので、足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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