少人数のお葬式での故人の希望と親族の希望。一体どうすればいい?

お葬式にも多様な種類があります。
今は『終活』という言葉が当たり前に使われている世の中なので、故人の方が生前に葬儀の方法などを希望する場合もあります。
ところが実際に亡くなられた時に、他の家族や親戚などから異なる意見が出てくる時もあります。
また、本人は希望していなくても親族間で様々な意見が出ることもあります。
そんな時はどうすればいいでしょうか?
そのような例をいくつか考えてみましょう。
■母は少人数のお葬式を望んでいましたが、母の兄弟は大反対。
母を亡くして喪主を務めた長男のお話です。
亡くなってしまったお母様は、自分が天国へいった後の遺族の皆さんの生計なども考えた上で、お葬式は費用を抑えた少人数の式でいいとのご遺志だったようです。
ただ、お母様の兄弟にしてみれば、お母様の死を悼み遺族への想いからそのような反対意見が出たのでしょう。
このような場合、長男の立場としては、どちらの考えも素晴らしいものですから、否定しないことが何よりも大事だと言えます。その中でも母の気持ちを尊重する際には、身内を中心とした少人数の式で心のこもったお見送りを一緒にしてあげたい、という想いを母の兄弟へ伝えるといいかもしれません。
お母様が困らないよう、お互いに支え合う気持ちで話し合いをするのがいいですね。
■父が亡くなり、母は派手な葬儀、息子兄弟はシンプルな葬儀を希望。
お父様を亡くした兄弟のお話です。
お母様は、亡くなられたお父様の今までの社会的立場や親族の体面を考えてそのような意見なのかと思います。
かつてのお葬式は厳粛な宗教儀式として行われていました。
今でも古いしきたりにそったお葬式をするところも多くありますので、お父様が現役を退いて何年も経っていないのであれば、お母様の意見を尊重するのもいいのかもしれません。
ただ、お母様も少人数で行うシンプルなお葬式の良いところなどを聞いて、考えが変わるかもしれません。多様な方法があることを伝えてあげるのもいいかもしれませんね。
お父様が安心して天国へ旅立てるように、家族みんなが納得する葬儀の形を決めていくといいでしょう。
このようにお葬式への考え方や知識の違いから、親族間で様々な意見が出てくる場合もあるかと思います。
そんな時は、大切な故人が安心できるようにお互いを想いやって、話を進めることが重要ですね。